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社会貢献/任国事情

任国事情(エリトリアの最新情報)

【2011.3.1】先週のエリトリア(150)
政府紙ERITREA PROFILE (16 & 19 February 2011)より抜粋
<政 治>
アル・バシール大統領の訪問:2 月17 日、スーダンのアル・バシール大統領がエリトリアを一日訪問し、官邸でイサイアス大統領と会談した。会談後のプレス会合でアル・バシール大統領が、これは模範的関係にある2 国間の定期的諮問会合であり、現在スーダンが直面している重大局面および周辺地域の問題に関し情報交換をしたと説明。両者は、共同作業プログラムの必要性に合意したとする。他方、イサイアス大統領は、両国間に協力強化の政治的意図はあるが、過去5 年間の実績は満足のいくものではなく、更なる努力が必要と述べた。
<開発一般>
情報省がメディアに広告を導入:国営メディアの能力と競争力の向上のために、広告プログラムの導入を検討している情報省では、広告に関するガイドラインの見直し、および価格や前提条件などの検討も終え、2 つのテレビ・チャンネル(ERI-TV1と2)および3 つのラジオ局(Dimtsi Hafash、Zara Radio、NumaRadio)の、各プログラムの間に広告放送を導入した。また情報省では、視聴者の希望により現在中央州のみに設置されているテレビ税徴収所を、全国の主要な町に開設予定である。
<農・漁業>
大統領が北部紅海州ギンダ郡の開発プログラムを視察:2 月11 日大統領が、模範的農家による20haの果樹園および16km のアクセス道路を視察した。同農家は20 年前、ギンダ郡デンゴロのビアレザ川沿いにオレンジ他の栽培を始め、固い決意と努力により今日の規模まで拡大。周辺地域だけでなく国全体の市場の安定化に大きく貢献している。
<教 育>
入札公示:政府は、IDA より教育セクター投資プロジェクト(EESIP)に対し融資を受けたところ、その一部で中等学校(7、8 学年)の教科書および教師用参考書の印刷を行う。
<保 健>
アンゼバ州の保健医療従事者が献身を誓う:カレンにおけるアンゼバ州保健従事者・郡長官・保健省支局職員の会合にて、公衆衛生に関する2011 年行動計画が協議された。参加者は、非伝染および伝染性病気予防への貢献を誓い、特に妊娠・出産期の問題と、妊婦死亡率削減に対し努力すると強調した。入札公示:保健省では、グローバル・ファンドからHIV/AIDS・マラリア・結核プロジェクトに対し無償支援を受けたところ、その一部で、WHOPES(WHO Pesticide Evaluation Scheme)認定の殺虫剤処理蚊帳の調達を行う。
<水・環境>
中央州知事が宗教団体に対し植林プログラムへの協力を呼びかけた:カハサイ知事が、中央州内83村の宗教指導者との会合において、中央州政府は森林伐採による気候変動を防ぐため土壌・水保全事業を展開しているとし、教会やモスク敷地以外への植林に関する計画策定を促した。中央州では植林プログラムのために450 万本の苗木を準備しており、東部断崖地方などには、サボテンの苗木300 万本を植える計画があると紹介した。
<観 光>
南部紅海州への啓発的視察(その4):昔はマッサワからアッサブへ3 日かかっていたが、現在は海岸沿いの新しい道路のお蔭で1 日で行ける。この道路沿いに、観光名所がいくつもある。アスゴマは絶滅種のウミガメの産卵地であり、清潔な砂浜には赤、白、紫の石が散らばる。ハワ・グドゥルでは壮大なマングローブ林と色とりどりのフラミンゴが目を引く。イディには、1861 年、サンゴで建てられたシェリフ・アリ・モスクがあり、その近くのミエディールは1400 年、預言者モハメッドの従者の第2 グループが紅海越えて辿り着いたところで、8-10 世紀の井戸、水瓶、住居跡が残っており、イエメン、ソマリアとの交易が偲ばれる。イディとティオの中間にあるノラハには、観光村の建設計画があり、ティオ周辺は、美しい海岸線と大量のエビの漁場として有名である。
<その他>
フェンキル作戦記念祭:2 月13 日、マッサワにおいて3 日間に及ぶ第21 回フェンキル作戦記念祭が愛国精神の下に閉幕、人々は殉職者の信頼に報いる誓いを新たにした。12 日大統領は、ティワレット殉職者記念碑に花輪を捧げ国民や友人を祝福。エリトリア解放への道を開いた港町マッサワは、今や国家開発と発展の玄関口であり、貿易と投資のハブになっていると挨拶した。式典には閣僚、軍司令官、政府およびPFDJ 幹部職員、来賓などが出席。期間中は、芸術・文化ショーが開催され、スーダンの歌手が花を添えた。モハメッド生誕祭が開催された:2 月15 日、アスマラのアル・ラシーディン・モスクに閣僚、政府・PFDJ 幹部職員、外交団、来賓などが集まり式典が行われた。シェイク師が、モハメッドの最初の弟子がエリトリアへ渡来した歴史を紹介、加えて保健・教育サービス拡大における政府の努力を称賛、女生徒の就学促進を呼びかけた。更に海外のエリトリア人に対し、祖国の文化や言葉を子弟に教えるよう求め、帰省を呼びかけた。海外のエリトリア人が第20 回独立記念祭へ参加準備中:世界各地に住むエリトリア人が独立記念祭への参加を予定しており、その数は昨年を大幅に上回ると予想されている。
(文責:エリトリア国高等教育支援プログラム調整及び援助調整専門家 鶴ア恒雄)
<参照>
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_16022011.pdf
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_19022011.pdf
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【2011.2.22】先週のエリトリア(149)
政府紙ERITREA PROFILE (9 & 12 February 2011)より抜粋
<政 治>
独立20 周年記念式典に向けた全国シンポジウムが開催予定:今年の式典は、「国家の品格のための完全な調和」のテーマで開催される予定で、これに合わせ全国シンポジウムが、2 月25 日から5 月18日までの約3 か月間、アスマラ、メンデフェラ、マッサワ、バレンツ、カレンで開催される。主な議題は、20年間の発展、国家展望実現への努力、セクター毎の達成度、長所または欠点、国家開発戦略である。責任者はセメレ祭日調整委員長(教育大臣)。エリトリア外交の推移に関するセミナー:このセミナーは、フェンキル作戦記念祭に合わせてマッサワにて開催されたもので、外務省総局長のフィスハシオン大使が、不法な国連制裁決議に対する国民の断固たる拒絶が、制裁に対する疑問を国際社会に促したと説明。またエリトリアが独自路線をとることを好まない筋の陰謀はことごとく失敗しているが、彼らの無謀な行動に対し警戒を怠らないよう国民に呼びかけた。そして心理戦争を用いる彼らのやり方に対し、青少年の自覚を強化する必要性を強調した。
<開発一般>
南部州で第10 回定例議会が開催された:2 月4 日、「開発への投資-前途有望な未来」のテーマで、南部州定例議会が開催され、ムスタファ知事が、現在学校21 校とヘルスセンター2 カ所の建設および給水プロジェクトなど4.31 億ナクファ(23.56 億円)で実施中と紹介。今年の事業として、都市周辺部および村落の電化、耕耘、優良種子の配布、マイクロ・ダムでの養魚などを発表した。議会では、衛生キャンペーン、女生徒のスポーツ活動振興、土地の配分などの事業を決議した。
<保 健>
ギンダ准看護学校から97 名が卒業:これら卒業生は、内部異常、軽手術、妊性保健、幼児介護、環境衛生のコースを1 年間学んだ者で、卒業後は全国6 カ所のヘルスセンターで勤務する予定である。2 月5 日の卒業式において校長他が、2003 年に開校した同校およびメンデフェラ、バレンツ、アスマラの4准看護学校から、これまでに合計2000 名が卒業しており、保健省は、パートナーと共に医療施設拡充にとりくんでいると挨拶。ギンダ准看護学校は生徒数100 名で、今回は第2 回卒業生となる。入札公示:保健省は、グローバル・ファンドから支援をうけたところ、その一部でHIV/AIDS、マラリア、結核プロジェクトにおける、HIV/AIDS 児のための乳児用調合乳と補助食の調達を行う。
<観 光>
観光省がエリトリア観光開発に努力:観光省は、エリトリアを有力な観光地とするため、インフラおよび観光施設開発に最大限の努力をしている。例えば、マイ・ウウイ、アカワ、イラフェイレ、中央ダンカリアなどの保養観光に関する調査、および標準以下の観光施設の閉鎖など。またホテル5 軒の建設および北部紅海州と南部州の娯楽センター建設など9 プロジェクトを実施中である。尚、昨年の観光客数は前年比で6%増加した。南部紅海州への啓発的視察(その3):今回は南部紅海州のマエベルおよびシロルを訪ねた。マエベレには古代サビア語の碑文が残っており、イスラムが伝えられる前から、アラビア半島から来た人々が住んでいたことを窺わせる。村の古老によると、サビア語の本もあったそうであるが今は見当たらない。他方、シロルも南部紅海州の不思議な場所の一つである。山の中腹に6 個ほどの穴があり、そこから蒸気が噴き出ている。また穴の周辺には白い火山灰も見られ、この地に火山が存在することを示している。
<その他>
フェンキル作戦記念祭の準備が急ピッチ:北部紅海州祭日調整委員長によると、この記念祭の準備のために、軍人も参加した14 の委員会が設置されている。予定行事は、展示会、文化ショー、パレード、防衛省扇動・情報センターの行事、歴史的サリナ作戦に関する朗読会、青少年への継承のためのセミナー、障害者スポーツ競技、ラクダ競争、ハーフ・マラソン、海洋スポーツなど。フェンキル作戦は、全ての国民が、殉職者への信頼に答える約束を新たにする機会である。尚、フェンキル作戦とは、30 年間の独立戦争の最終期、1990 年2 月8 日、当時のEPLF(エリトリア人民解放戦線、PFDJ:民主主義と正義の人民戦線政党の前身)が、エチオピア軍が支配していたマッサワへ攻撃を仕掛け、72 時間後の2 月10 日、この町を解放し、91 年の植民地の終焉と完全開放への先駆けとなった。今年の記念祭のテーマは、「フェンキル-エリトリア独立の養蜂箱」である。
(文責:エリトリア国高等教育支援プログラム調整及び援助調整専門家 鶴ア恒雄)
<参照>
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_09022011.pdf
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_12022011.pdf
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【2011.2.15】先週のエリトリア(148)
政府紙ERITREA PROFILE (2 & 5 February 2011)より抜粋
<和 平>
4名のエチオピア逃亡兵がエリトリアに到着:この逃亡兵士は、TPLF(ティグライ人民解放戦線、エチオピア)体制による民族差別および虐待の犠牲者で、アムハラ族が2名、ソマリ族1 名、オロモ族1 名である。彼らによると、エチオピアの経済・政治的混乱の一番の犠牲者は兵士であり、全ての兵士は逃亡を求めているとのこと。
<開発一般>
第12 回アンセバ州定例議会が開催された:アスハ州議会議長が、カレン・マスタープランの実施は町の近代化を促進すると述べる一方、遠隔地への社会サービスの拡大の必要性を強調。報告書によると、昨年は順調な降雨により十分な収穫があり、エラベレド農産工場が再開され、マイクロ・ダムや貯水池、棚田・堤防が建設され、学校および教員宿舎が各地に建設された。議会は、農業資源の調査、各種キャンペーンの実施、殉職者家族への支援などを決議した。ゲルギス州知事が、今年の主な事業は、アンセバ川沿いの灌漑農業の拡大および5カ所のマイクロ・ダム建設であると述べた。
<農・漁業>
農業大臣が森林伐採と野生動物絶滅に対する更なる対応を強調:1 月27-28 日開催された農業省評価会合にてアレフェイネ大臣が、昨年デブブ州で導入された森林伐採防止対策は非常に効果的であったとし、他の州でも見習うよう呼びかけた。また牛乳増産のため緑色飼料の栽培、および果実と野菜栽培における優良種子の適正利用を強調した。会合では、2010年は順調な降雨があり十分な耕作が行われ、大規模な家畜への予防接種キャンペーンが実施され、多くの土壌・水保全事業が達成されたと報告あり。また農業研究所(NARI)の成果、棚田や水路の建設、サマー・ワーク・キャンペーン(夏季奉仕活動)なども報告された。
<教 育>
3 年間に8,000 名以上が卒業:タデッセ高等教育委員会委員長によると、過去3 年間に国内7 つの大学から、学士3,000 名、短大生5,000名、計8,000名が卒業した。内訳は、エリトリア工科大学から3,640 名、マッサワ海洋科学技術大学から561 名、人文社会科学大学から632 名、アスマラ保健科学大学から207名、オロッタ医科歯科大学から32 名、ビジネス経済大学から1,946 名、ハメルマロ農業大学から1,136 名、合計8,154 名となっている。従来、毎年の卒業生は1,000名であったが、最近ではそれが2 倍以上になっている。政府は大学院開設、遠隔教育プログラムの導入、教育の質改善、大学間連携などを促進しており、すべての大学に必要な教科書、コンピュータ、インターネット、図書館が揃い、加えて教員の能力向上にも努力している。教育省の年次会合:2009/2010年次会合が、1 月20-23 日、アスマラの商工会議所で開催され、課2題として有能な教員の不足、教科書や図書館・ラボなど施設の不足、効果的な監督と運営の欠如、教育時間の不適正使用などが挙げられた。会合では最後に2010/2011年次計画が策定された。中央州の非識字撲滅キャンペーン評価調査:中央州政府は、2015年までに非識字撲滅を目指しており、過去10 年間の非識字撲滅プログラムの評価調査結果を発表した。カハサイ州知事が、識字率の改善が小さい他の国と比較し、エリトリアの識字率は現在70%であり、中央州では87%と大きく進展しているとし、非識字率撲滅のための更なる努力を求めた。教育省成人教育課長が、世界中で教育が発展の原動力となりつつあるところ、トレーニングや教育の機会拡大に努力すべき時機であると強調した。サワ教育・職業訓練センターで青少年週間が開催された:「輝かしい未来への玄関」のテーマで、青少年週間がサワで開催され、ワルサイ・イカアロ高校校長などが、第24期国民兵役生に対し、勉強と訓練に精励するよう呼びかけた。期間中、講義、スポーツ・文化活動、展示会などが行われた。入札公示:エリトリア政府は、IDAからエリトリア教育セクター投資プロジェクト(EESIP)に対し融資を受けたところ、その一部で学校および教育施設の家具の調達を行う。
<観 光>
南部紅海州への啓発的視察:1 月11 日、アッサブから南へ、古代ラハイタ村にいるアッベル王(Derder/Sultan)を訪ねる。ラハイタの王政は800 年の歴史があり、現在16 代目である。16 世紀、オスマン・トルコが紅海沿岸を支配していたが、1866 年、名目上の支配権をエジプトに譲渡した。その3 年後、1869 年11 月15 日、この地域のイブラヒム王とハッサン王が、イタリアのルバッチノ社の代理人ギウセッペ・サペット司祭と、アッサブ他の土地売買契約をし、1882 年3 月10 日、ルバッチノ社はこれらの土地をイタリア政府へ移譲した。この間、ラハイタの王政は安泰であった。ラハイタを含め4 つのアファー族の王政があるが、この内の2 つ、ラハイタとギリフォがエリトリア国内にあり現在も続いている。古代ラハイタ村には、古代の王宮があったと言われ、村落の各所には、象に引かせてゴマ油を絞った石臼、家畜の飼料入れ、サンゴからセメントを製造した跡、井戸跡、トルコ人の墓などが残っている。また「フィエマ」という青少年組織は現在も引き継がれ、社会奉仕などを行っている。アッベル王の家には、2 つの太鼓があり、一つは王の太鼓で、毎日3 時半に時を知らせ、それ以外は非常事態を知らせる。2 つ目の小さな太鼓は王位継承者(Banoyta/Successor)の太鼓で、2 つとも所有者の手形が印刷されている。ラハイタ村の近くにラス・ドゥメラがある。そこは紅海のバベル・マンデブ海峡を睨む紅海の要衝にあり、丘の上には巨大な望遠鏡の様なイタリア時代の遺跡がある。ダハラク・グランド・ホテルがフェンキル作戦記念日に合わせ再開:このホテルは、従来の42 室から164室に改築されたもので、加えて600 名収容の食堂、500 名収容の講堂が整備された。ホテルの敷地面積は3 万m2.欧州からの観光客がエリトリアの天然資源を称賛:これはスイス、英国、フランスの観光客で、アスマラ、カレン、アゴルダット、バレンツを訪問し、アスマラ-マッサワ道路沿いの景観、移動の安全性、アスマラの清潔さ、珍しい天然資源などを称賛した。
<産 業>
入札公示:エリトリア石油公社では、ミニLPG スタンドおよび貯蔵庫建設プロジェクトに必要な機材(LPG・空気コンプレッサー10 組、LPG ポンプ6組、LPG 計量器10 組、給水ポンプ5 組、発電機4 組、各種部品)の調達を行う。
<その他>
信任状の奉呈:サレ在南アフリカ大使が南アフリカ大統領へ、アリ在トルコ(カタール)大使がトルコ大統領へ、其々信任状を奉呈した。エリトリア青少年学生連合(NUEYS)が外国との関係を強化:スルタンNUEYS代表が、メディアのインタビューに対し、NUEYS ではエジプトやノルウェーなど外国の青少年連合との関係強化に取り組んでいると紹介。昨年、青少年の啓蒙活動および会員10,000名に対する各種職業・芸術トレーニングを実施し、全国で組織強化のための大会を開催したと述べた。
(文責:エリトリア国高等教育支援プログラム調整及び援助調整専門家 鶴ア恒雄)
<参照>
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_02022011.pdf
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_05022011.pdf
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【2011.2.9】先週のエリトリア(147)
政府紙ERITREA PROFILE (26 & 29 January 2011)より抜粋
<開発一般>
ガシュ・バルカ州で4.8 億ナクファのインフラを整備中:ガシュ・バルカ州インフラ開発局長が、社会サービスのインフラ整備により、同州の開発に弾みがついていると語った。同州14 郡の教育、保健、給水、住宅建設などに4.8 億ナクファ(26.2 億円)が支出され、初・中・高等学校74 校、保健施設および住宅19 件、ソーラー発電給水施設27 件などが実施され、現在その95%が竣工している。軽量建材によるテッセネイとゲルセットの住宅建設も順調で、5 つの中都市の電化も竣工した。携帯電話サービスは、昨年ビシャ(金鉱山)周辺で開始され、残っている主要道路沿いも、今年すべてカバーされる予定である。会計検査院が教官の訓練を実施:会計検査院では、政府機関およびPFDJ の会計業務の抜け穴対策と能力向上のため、会計指導教官のトレーニングを実施した。これら指導教官は2009 年以降、PriceWater House Coopers 社によるACCA(Association of Certified Chartered Accountants)コースを学んでおり、現在、理論コースおよび3 年間の実務を終えた4 名が、ACCA 会員となっている。
<インフラ>
省庁の建物修復のための調査:アブラハ公共事業大臣によると、省庁の建物は長い間修復されておらず、今年、実施中の調査が済めば、2012-13 年は、修復のため省庁の事務所移転を行う予定である。また学校や大学のインフラ近代化も予定している。更にアスマラ、マッサワ、アッサブ空港の国際標準へ向けた改善のための調査が終了したところ、今年着工予定である。
<教 育>
教育省が業績を評価:1 月20-23 日、教育省が、教育の機会拡大および職業・技術教育分野の拡大等の事業評価会合を開催。セメレ教育大臣が、社会正義の確立が最優先課題であり、そのための無料で平等な教育の全国展開に取組んでいるとし、2 年前に開始した初等学校84 校、中等学校39 校、高等学校32 校、合計155 校の建設は、今年竣工予定であると語った。また報告書によると、学校にはコンピュータ・ラボが設置されつつあり、村落部ではソーラー発電装置も導入されている。教師に対する高等教育支援(短大卒から大学院卒へ)は国内・外で提供されている。遊牧民子女への教育の機会提供も強化されているとの事。会合では、成人(識字)教育、情報技術、文化活動、サマー・ワーク・プログラムなどが協議され、大臣が、全国から選ばれた18 名の模範的教師へ賞金を授与した。海洋科学技術大学から123 名が卒業:これら卒業生は海洋科学、養殖、海洋技術、海洋工学、漁業の分野の学士と短大生で、1 月21 日、テウォルデ海洋資源大臣が卒業証書および賞品を授与した。ゼケリア学長によると、今回は第3 回卒業生で学士63 名、短大生60 名からなり、同校初の学士卒業生となる。現在同校には700 名が学んでおり、10 名の学士助手が海外留学中で、近々新たに5 名が留学予定である。
<保 健>
イタリア人医師がエリトリアの医療インフラを称賛:イタリアのウディネ大学の医師18 名が、長い間心臓病に苦しむ12 名に対し、2 週間手術を行った。これにはエリトリアで初めての、低心拍に関する手術も含まれる。尚同医師団は、医薬品800kg も供与した。報いのある協力は継続されるべき:ドイツのハノーバー大学による、オロッタ病院における心臓手術は、同大学で20 年間働いているエリトリア人のゼレマリアン医師の主導で2008 年開始された。最近の訪問は、2 名の学生を含む22 名で、12 件の心臓手術が行われた。問題は術後の小出血で、エリトリア人には種類の違う血液凝固があり、これは民族的違いによるものと言うより標高の違いによるものと思われ、血漿製品や余分な輸血が必要な場合がある。手術には最低7 名のスタッフが必要で、エリトリア人の医師や看護師はとても熱心で協力的であり、彼らの教育のためにハノーバー大学との交流も計画されている。ゼレマリアン医師によると、この訪問の目的は、ドイツとエリトリアの相互協力を通して、エリトリアの格言である自己依存を拡大すること。現在同大学は、ドイツのウエルズバーグ大学とも連携している。
<水・環境>
大統領がチャッドの環境大臣と会談:1 月26 日、チャッドのティエラブ環境大臣が大統領を訪問し、二国間関係と協力、「緑のキャンペーン」に関し協議した。大統領は、エリトリアにおける砂漠化防止のための再植林、指定区、棚田建設などを説明し、周辺国地域の「緑のキャンペーン」に積極的に参加する用意があると表明した。
<観 光>
南部紅海州への啓発的視察:南部紅海州は東部アフリカ大地溝帯にあり、面積23,384km2。1856 年に大噴火した火山があり、同州の7%が火山灰や溶岩に覆われている。30 の島は、世界的絶滅種のウミガメの産卵地となっている。600km の海岸線沿いは暑く、内陸は白砂の丘陵と500-2000m の山で涼しく、そこには塩湖や温泉がある。人口66,720 人で85%が遊牧民、15%が貿易商及び漁民。72 の村と31 の町が4 つの郡を構成している。マッサワから州都のアッサブまでの沿岸道路670km は、途中のフォロ-ゲラロ間以外は舗装され快適である。1 月10-16 日、アスカル観光大臣一行が、啓発的視察をおこなった。最初の訪問地アッサブは、この地方のアファー族のアウサ酋長が、イタリアはジェノバの貿易商ルバッチノの代理人であったサペロ司祭と、1869 年、ナスレル・アルマジッド号船上にて、8,100 マリア・テレサ価でアッサブおよびラス・レマの売買契約をしたところとして有名である。その後アッサブは、イタリアによるエリトリア植民化の拠点となり、1991 年5 月26 日、EPLF(エリトリア人民解放戦線)により、エリトリアで最後に解放された町となった。バブ・エル・マンダブ海峡に近いこの町は、アフリカの角とアラビア半島との交易の要衝にある。アッサブは、海岸部の小アッサブ、港町と町の中心部の大アッサブ、その裏手の貧民区スーダン・キャンプの3 区からなり、周りは広大な塩平原に囲まれている。町の中心には、1886 年、サペロ司祭により建てられたカソリック教会がある。アッサブ訪問は1-2 月が最適である。
<福 祉>
エリトリア傷痍軍人会は障害者への社会的権利賦与に努力している:エリトリアには30年の独立戦争とそれに続く国境紛争により障害者となった軍人約20,000 人がおり、この内13,850 人が、労働福祉省傘下のエリトリア傷痍軍人会(Eritrean National War-disabled Veterans Association, ENWVA)に所属している。同会では、会員が経済的に自立し、平等で機会均等な社会の裨益者となるよう、就労の機会および保健医療サービスの提供を行っている。その一つ、2009 年に開始した無利子ローンは、これまで1,421 名に対し518 万ナクファ(2,830 万円)を融資しており、2010 年は、400 名に180 万ナクファ(984万円)を、乳業、製パン、食品、木工、給油所などのプロジェクトに融資した。これらの資金は、主にスウェーデン、デンマーク、オランダ、クウェート、ノルウェー、ドイツなどに住むエリトリア人からの寄付である。また傷痍軍人会では、エリトリア婦人連盟ドイツ支部の支援1 万ユーロ(111 万円)で、2010 年、女性傷痍軍人27 名のリハビリを行った。加えて同会は、女性会員に対し養蜂、家畜飼育のトレーニングを実施し、養蜂箱、給水ポンプ、製粉機、ミシンを、アンセバ州、中央州、南・北部紅海州の会員へ配布した。また同会のスウェーデン支部から車椅子、松葉杖、ベッド、理学療法機材など20 万ユーロ(2,230 万円)の支援が、オランダ支部からアンセバおよび南・北部紅海州の家畜プロジェクトへ25,000 ユーロ(280 万円)の支援を受けた。この他同会では、ダイビング、コンピュータ、経営、建設などのトレーニングを会員5,000 名に実施し、国内16 の支部でも800 万ナクファ(4,370 万円)のプロジェクトを実施した。尚同会には、1,300 名のボランティアがいる。
<産 業>
ビシャ鉱山会社が初の金製品を大統領に贈呈:これは1 月26 日、官邸にて行われたもので、ビシャ鉱山会社は、近々世界の金市場へ出荷を開始する予定。同社は、エリトリア鉱山公社とカナダのネブスン社の合弁株式会社である。
(文責:エリトリア国高等教育支援プログラム調整及び援助調整専門家 鶴ア恒雄)
<参照>
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_26012011.pdf
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_29012011.pdf
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【2011.2.2】先週のエリトリア(146)
政府紙ERITREA PROFILE (19 & 22 January 2011)より抜粋
<開発一般>
第10 回中央州定例議会が開催された:12 月15 日、アスマラ市公会堂にて、「輝かしい未来は我らの多方面に及ぶ努力の結果」のテーマで定例議会が開催された。報告によると、今年は消費材、果実、野菜、穀物の価格は前年より下がったが、肉、チーズ、豆類は上昇し、牛乳は不足していた。土壌・水保全事業は立派な業績を残したが、解決すべき課題としてアスマラ市内の道路舗装、下水道建設、給水の改善、電話料金の簡素化、街燈・輸送サービスの問題などが挙げられた。議会は、環境保全、教育の基本的改革促進、苦情への迅速な対応などを決議・推薦した。中央州政府が評価会合を開催:1 月13-14 日、2010 年中央州評価会合が開催された。報告によると、給水分野では1,000 万ナクファ(5,670 万円)で4 村の給水プロジェクトが実施され、更に2 村でも実施中。また5 村で井戸掘削が、10 村で井戸掘削と手押しポンプ設置が実施された。インフラ分野では、道路および歩道が建設・修繕され、街燈と交通安全標識が設置された。他に、学校の新設による就学率の向上、天然資源の保護、農産品の供給確保、家畜対策などが報告された。最後にカハサイ知事が、2011 年行動計画の効率的実施を呼びかけた。
<インフラ>
運輸通信省が今年はより良いサービス提供に努力:1 月14 日、運輸通信分野の年次評価会合において民間航空、陸上交通、通信に関する報告がなされ、ウォルデミカエル大臣が、昨年は道路交通法規改正にかかる監督、運輸部の効率的サービスの促進、車検と安全標識設置による交通事故防止などを実施したと説明。更に今年は、光ファイバーによる通信サービスを導入予定と述べた。エリトリア電話公社が第3 世代(3G)へ準備態勢:エリトリア電話公社は、2009 年に第1期インフラ開発を終え、2010 年は第2 期への転換期であった。ADSL サービスがインターネット利用者へ拡大され、携帯電話、無線電話、地上電話の接続も拡大した。また交換機の入替・拡大も行われ、アスマラを中心に、マッサワ - アッサブ、テケラ - テッセネイ、メンデフェラ - アディ・クァラ - セナフェへネットワークが展開した。アスマラの携帯電話基地は22 カ所となり、デケムハレ、テッセネイ、メンデフェラ、マッサワでも増設された。更に、他の地方にも7 つの基地が新設された。第2 期インフラ開発は、第2 世代(2G)通信帯域から第3 世代(3G)通信帯域(高速インターネットのための無線通信技術)への入替であり、既に10 基地が3G に改善された。携帯・無線電話サービスの拡大および光ファイバー通信の準備も進んでいる。国際電話は急増しており、イタリアおよびサウジアラビアの会社と協力して機能拡大を図っている。また電話・通信分野は、2 年毎には更新する必要があり、そのための職員の研修も行っている。
<農・漁業>
農民中心の事業に支援を:アレフェイネ農業大臣が、バレンツで開催されたガシュ・バルカ州農業分野評価会合において、全ての農業専門家および政府職員に対し、農民と、近代農業の知識および技術の共有を図るよう求めた。報告によると、120 万ナクファ(680 万円)で家畜200 万頭にワクチンが接種され、2700 万ナクファ(1.53 億円)で土壌・水保全事業が実施され、1,000 万ナクファ(5,670 万円)で貯水槽18 基が建設された。他方、予定された4,000 万ナクファ(2.27 億円)のマイクロ・ダム2 カ所の建設は、資材不足で2011 年内に竣工となっている。今年の優先課題は、再植林の促進と伐採の予防、および酪農の振興である。食糧安全保障の達成には政府機関と農民の積極的参加が重要:これは北部紅海州の農業分野評価会合でアレファイネ農業大臣が語ったもの。生産性の向上には土壌・水保全プログラムが重要であるとする一方、牛乳生産、養蜂・養鶏の振興を呼びかけた。報告書によると、昨年北部紅海州では、降雨で農地が浸食されたが、住民と国防軍人の協力により復旧された。また優良種子の配布、家畜の予防接種、農民へのトレーニングが実施され、道路、棚田、堤防がサマー・ワーク・プログラムにより修繕され、貧困家庭へ蜂の巣箱200 個、家畜3,000 頭が配布された。今年は、家畜の予防接種、農機の配備などを推進する予定。
<保 健>
保健大臣が南部紅海州における保健サービスを称賛:アッサブにおける保健分野の評価会合において保健大臣が、母子保健におけるける固定・移動サービス活動を称賛した。報告書によると、住民への啓蒙活動の結果、保健施設における出産数が昨年より9%増加しており、出産時における母子死亡率の低下が期待されている。またコミュニティー衛生プログラムの導入により、住民はトイレを使う習慣を身に付けつつある。エリトリアとドイツの医師団が成功裡に心臓手術を実施:22 名のドイツ医師団「Heart Help」が、オロッタ病院において、エリトリア医師と共に12 件の心臓手術を実施した。この医師団は、年に2 回来訪し手術を行っており、ドイツはハノーヴァー大およびウエラズバーグ大の、ドイツ、エリトリア、トルコ、パレスチナ、オーストリア、英国、ギリシャ国籍の心臓外科医で構成されている。この手術は、エリトリア人医師と共に実施されるところから、経験の共有と技術交流に役立っている。
<観 光>
遺跡や歴史的な場所の保存は国民の義務:アスカル観光大臣が、専門家達と南部紅海州の観光資源を視察し、国の資産であるこれらの遺跡の保護を呼びかけた。視察には全省から代表が参加し、1869年、地域の首領がイタリア人宣教師と署名した場所「ラス・ロマ」、1886 年に建設されたカトリック教会、アッサブ港などを視察した。
<その他>
ティムケットが全国で多彩に祝福された:1 月19 日はオーソドックスの「洗礼の日」であり、アスマラでは第4 代アブネ総主教が、数千の信者と共に聖なる泉の前で儀式を行った。また参加者へ歴史的背景が説明された。
(文責:エリトリア国高等教育支援プログラム調整及び援助調整専門家 鶴ア恒雄)
<参照>
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_19012011.pdf
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_22012011.pdf
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【2011.1.26】先週のエリトリア(145)
政府紙ERITREA PROFILE (12 & 15 January 2011)より抜粋
<政 治>
大統領がチャッドの独立記念日に出席:1 月10-12 日イサイアス大統領が、チャッドのデビ大統領の招きで、独立50 周年記念式典に出席した。
<開発一般>
公共事業省が大規模なプロジェクトを実施:アブラハ公共事業大臣によると、2010年は道路分野ではマッサワ ー アファベット - アゴルダットなど6 路線の建設と修繕およびアレブのガシュ橋の建設の他、貯水池建設、分水事業などが実施された。また観光・農業振興のための空港建設を計画中である。2011年の優先は、農業および畜産振興のための貯水池建設、学校56 校建設の監督、数都市の統合住宅建設および4 都市のスタジアム建設、アスマラの2 スタジアムの修繕、マッサワとアッサブ港の近代化などで、特に地方の開発に焦点を当てている。尚、今年はセメント工場が創業予定である。公共事業省は国の開発を重視している:公共事業省の役割は、インフラ、建物、都市計画など建設関係事業の監督・許認可、公共事業のモニタリング、建設・コンサルタント等業者登録・認可、建設資材産業の振興などである。
<インフラ>
デブウィン建設公社が大規模プロジェクトを実施:2010 年同社は、予定の80%である、2.5 億ナクファ(14.2 億円)のプロジェクトを実施した。これらは、小・中・高校7 校の建設および拡張、電話局ビル2 カ所の建設、エリトリア婦人連盟のトレーニングセンター2 カ所の建設など。2011 年は、農業省の中央ラボの建設、南部州の警察署およびメンデフェラ・スタジアムの建設を予定している。アンセバ州の村落電化プログラムが進展:電力公社アンセバ州支局長によると、昨年は9 村落が24 時間電化され、電量計1,800 個が配布された。農業・商業分野への配電および給水計画も進展している。更に、6 村の電化計画の調査が終わり、3 村を調査中である。加えてカレン、ハゴズ、シェフシェフィットの変圧器交換、高圧送電線の改善、変電所や配電線の修繕、電気料集金所3 カ所の開設などが実施され、これらにより社会サービスにおける都市部と村落部の格差が是正されている。交通事故2 件で18 名が死亡:1 月11 日、アスマラ - フィシェイ・ミララ道路のビビヨ付近で、48 人乗りのバスが橋を越えて75m 転落し、16 名が死亡、32 名が重軽傷を負った。また同日、アスマラ - セナフェ道路のディグサ付近でも事故があり、2 名が死亡し20 名が重軽傷を負った。昨年は、交通事故により138 名が死亡し、1,665 名が重軽傷で、物損額が3,200 万ナクファ(1.81 億円)と報告されている。
<農・漁業>
生産者と消費者の直接取引のための市場の開設:中央州規制課長によると、同州では、野菜・果実の価格安定および生産農家の保護のため、仲買人を通さず生産者と消費者が直接取引をできるような市場を開設する。また政府関係機関によるコミッティーも設置する。この市場は、既存の市場および新設3カ所から成り、水曜と土曜日を市場の日と定め、1 月31 日より施行される予定である。
<教 育>
アスマラのセンベルとクシェットに学校を新設中:センベルでは小学校を700 万ナクファ(4,000 万円)で、クシェットでは中学校を550 万ナクファ(3,120 万円)で建設中である。これらの学校は、其々教室、図書館、職員室、事務室などの3棟から成り、加えて約70m3の貯水槽、児童・職員・障害者用のトイレも備えている。2 月には竣工予定。成長を続ける教育のための努力:エリトリアの大学(colleges)は、2004-05 年開設以降、卒業生の数が毎年1,000-2,000 名ずつ増加しており、2008-10 年の卒業生数は既に8,000 名(学士3,000 名、短大卒5,000 名)となっている。タデッセ高等教育委員会委員長によると、高等教育の大きな問題は、大学教員の大部分が、外国人(殆どインド人)で、その高い給与(外貨)の支払いである。そこで高等教育委員会では、アフリカ、アジア、欧州、アメリカなど外国の大学との連携により、大学院留学制度および遠隔教育制度を活用し、大学卒助手の大学院教育を進めている。現在、オロッタ医科歯科大学およびアスマラ保健科学大学には、外国の大学の協力により博士および大学院課程が導入されているが、やがて留学に出た学士助手たちが大学院卒の資格で多数帰国するようになると、他の大学へも大学院プログラムが拡大される。他方、遠隔教育は、各省庁の職員にも機会が与えられ、それは大学にとって、社会に必要な専門分野の選択の指針ともなる。
<観 光>
南部(デブブ)州の観光客が140%増:南部州観光省支局長によると、南部州を訪れた観光客は、2008年11,000 人、2009 年25,000 人、2009 年28,000 人で、2008 年以降、140%増加している。同支局では、遺跡の適正保存のための視察プログラムおよび歴史的サイトの認定調査などを実施した。また啓蒙のための高校生7,000名への講義、政府関係者への研修も行った。同様に、アンセバ州観光省支局長によると、同州における国内外の観光客も増加しており、同支局では、継続して啓蒙キャンペーンおよび研修に力を入れている。特に、古い修道院やカレン周辺の建物などが観光客に人気がある。南の観光地(その3):アスマラから南へ128km、アディ・ケイとセナフェの間に、紀元前9 世紀頃栄えていた古代都市ケスケセがある。標高2,000m の丘陵に、コハイトにあるのと同じ形の御影石の石柱が散らばり、その碑文には、アフリカの文字史上重要な、古代のサービア教徒の文字で、紀元前10 世紀の南アラビアの王の名前が刻んである。ある石柱には、両端に穴があり、運搬の目的で作られたと思われる。英国植民地時代から発掘されていたと思われ、石のネックレス、壺、ガラス細工、真鍮などの破片があちこちに散らばり、1964 年に発掘されたという1.0 x 1.5m のお墓は今は特定できない。面積12km2のケスケセは、紅海のズラ湾に向かうコマイル渓谷の源にあり、前アクスム帝国時代の儀式の中心地であり、周辺の古代都市コハイト、トコンダ、メテラを結ぶ、交易と通信の中心地でもあった。ケスケセの近く、アディ・ケイの南4km にトコンダがある。1995 年から2008 年に発掘が進み、権威を証明する印章、縮れ髪の男性の頭部、ブロンズの輪などが、アスマラの国立博物館に保存してある、現在トコンダの大部分が耕作されており、遺跡を保護する柵もなく、残念なことに多くの石柱などが、付近の住居や農地に使われている。
<その他>
オーストラリアとニュージーランドのエリトリア祭が終了:1 月6-9 日、オーストラリアはメルボルン市にて、第11 回エリトリア祭が開催され、オーストラリアとニュージーランドのエリトリア人が参加した。会期中、ギルマイ在米・カナダ大使が、祖国の現状および(安保理制裁に対する)断固たる拒絶に関しセミナーを行った。会場では、芸術展、文化・スポーツ行事、家族の日などが催された。
(文責:エリトリア国高等教育支援プログラム調整及び援助調整専門家 鶴ア恒雄)
<参照>
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_12012011.pdf
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_15012011.pdf
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【2011.1.19】先週のエリトリア(144)
府紙ERITREA PROFILE (5 & 8 January 2011)より抜粋
<政 治>
大統領が国際人民連帯会議派遣団と会談:1月4日、モハメッド事務局長を団長とするスーダンの国際人民連帯会議派遣団との会談で大統領が、スーダンは運命的な段階を迎えており、今後の認知と行動の展開において、スーダン同胞達の一致した対応を求め、エリトリア国民と政府は常にスーダン人民と共にあると強調した。
<開発一般>
北部紅海州の開発プロジェクトは生活向上に役立っている:12 月28-29 日行われた、北部紅海州の年次評価会合において、以下の事業報告が行われた。3,000 万ナクファ(1.7 億円)で11 地区の給水プロジェクトが実施された。また2,000 万ナクファ(1.13 億円)で6 郡に10 校が建設され、その内の8 校は既に開校している。食糧安全保障分野では、土壌・水保全事業として水路100km、棚田、堤防が建設され、再植林のための育苗センター4 カ所の復旧が行われている。また医療・保健施設および学校へソーラー発電装置が設置された。ツェゲレダ知事が、セメント、金属、型枠加工などの工場の建設および港湾、島への投資はこの地域に繁栄をもたらすものであり、マッサワ - カロラおよびアディ・ケイ ー フォロ間の道路建設も進展していると挨拶。
<インフラ>
2010 年実施されたプロジェクトは将来の発展の踏み台となる:中央州インフラ局長が、2008 年6 月、アスベコ公社により開始された中央州の道路修繕・建設、および信号機、街燈の建設工事は、これまでティラボロ、アルバアテ・アスマラなどで実施され、メデバル周辺では下水道復旧、ギザ・タニカではゴミ収集箱の設置、水道管の埋設も実施されたと報告した。道路交通法規の改正:1 月11 日をもって道路通行税にかかる法規(2007 年施行)が改正され、従来町の入口のチェックポイントで毎回徴収されていた通行税(注:5 ナクファ(28 円)/台)を、毎年の車検時に一括して徴収(注:194 ナクファ(1,100 円)/台/年)する事になった。例外は、外交団、国防軍、政府、警察の車両である。これにより道路の整備が進み、運輸サービスへのアクセス人口が現在の60-65%から、10 年後には70-75%へ改善すると見込まれている。
<農・漁業>
農業大臣がデブブ州の農民に対し食糧安全保障達成への努力を促した:1 月5 日、デブブ(南部)州メンデフェラで農業分野の評価会合が開催された。バハタ農業省支局長が、近代的農法の導入により5,000ha の放牧場が確保され、牛乳の生産が65%、蜂蜜の生産が71%それぞれ向上し、果実、野菜も増産されるようになったと報告した。
<保 健>
同じ患者は二人といない:1 月3 日、オロッタ産科病院から産科医4 名、看護婦2 名が、4 週間の産科手術のトレーニングを修了した。指導したのは、同病院の産科・婦人科の医師達で、今後、妊婦や幼児の死亡率の低下が期待されている。
<水・環境>
アスマラの美しさを維持するには積極的なコミュニティーの役割が不可欠である:1 月3 日、アスマラの美しさを維持するためのセミナーに集まった700 名ほどの市民に対し、カハサイ中央州知事が、人口増加に配慮した、ごみ回収箱の適正な配置の必要性を指摘。コミュニティー主体による公衆衛生活動は、首都の美しさを守るのに重要と強調した。
<観 光>
南の観光地(その2):デブブ(南部)州アディ・ケイの町から東へ数キロ、平原の中にカリスマ的な石柱が立つ、壮麗な景観の古代都市「コハイト」がある。2000 年前に栄えた、68km2の町の中心は「マリアム・ワキロ寺院」で、宗教行事が行われていたところ。最近のドイツ調査団によると、まだ遺跡の僅か10-20%、750 カ所のみが発掘されているだけである。東方の紅海へ向かう目の覚めるような断崖の先には、サホ族の集落が一望できる。標高2,700m のコハイトから、紅海の古代港アドュリスへは、エンドル、エスハカ渓谷を伝い交易路が続く。ヘダモ渓谷に面して2 つの石柱が立つところに、1894 年に発見されたエジプト人の墓と言われる「メカビル・ギィブツィ」がある。1906 年の調査では70 体のミイラが発掘されており、ドイツ人教授スティーブン・ヴェニックによると、ドイツへ運ばれた31 体の内29 体は、現在もドイツの博物館にあるという。紀元前500 年に建設された堤長67m、高さ16m の「サファリ・ダム」は、今もコハイトの町へ水を供給しており、その堰堤は1.0 x 0.5m の石材を積み築かれ、そこには80 ほどのギーズ文字が残されている。
<産 業>
大統領が上海建設グループの派遣団と会談:1 月12 日、上海建設グループと会談した大統領は、エリトリアにおける投資環境とインフラ・プログラムを説明した。
<その他>
在サウジアラビア大使が祖国への投資を呼びかけた:12 月31 日行われた年次評価会合においてモハンマド大使が、2010 年は、不法な安保理制裁に対する断固たる拒絶の年であったと挨拶し、更なる拒絶の強化を呼びかけた。新年に向けた多様なコンサートが開催された:12 月31 日の20 時から元日の2 時まで、アスマラの9月広場にて、祭日調整委員会主催によるコンサートが行われ、テレビ、ラジオで中継された。ギーズ・クリスマスにおける祝福:エリトリア・オーソドックス・テワホド教会アブネ第4 代総主教が、国内外のエリトリア人および国防軍人に対し、クリスマスを祝福し、脆弱者に対する支援および国家建設への貢献を呼びかけた。マッサワで犯罪予防のセミナーが開催された:エリトリア警察長官メハリ大佐が、郡長官、区長、各省支局長、PFDJ 職員などに対し、犯罪防止における社会の役割に関しセミナーを行い、犯罪や事故と戦う国民の価値観は称賛に値する倫理であり、将来へ受け継がれるべきである、社会の安全保障には国民が協力して警戒を怠らないことが重要である、と説明した。
(文責:エリトリア国高等教育支援プログラム調整及び援助調整専門家 鶴ア恒雄)
<参照>
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_05012011.pdf
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_08012011.pdf
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【2011.1.12】先週のエリトリア(143)
政府紙ERITREA PROFILE (29 December 2010 & 1 January 2011)より抜粋

<政 治>
エリトリアとリビアの関係は歴史的かつ独特である:12月28日、大統領がリビアのメディアのインタビューに答え、両国のパートナーシップの関係は最高レベルに到達しつつあるとし、自身の制裁下のリビア訪問と、対エリトリア制裁決議におけるリビアの強い反対を挙げた。また自己資金による開発投資の失敗は、統治権および独立を危うくすると指摘、エリトリアは自己依存を基本とするパートナーシップを育成しており、施し物から解放されていると述べた。更に、今日のアフリカの問題は外部からの干渉の結果であり、教育が、それらの隷従、搾取、施し、と戦う強力な武器であると説明した。

<開発一般>
閣僚会議:12月29日開催されたこの会議は、14-15日の会議の継続として、土地・水・環境、運輸・通信、財政、国家開発、外交、メディアの各分野における、2011年計画および予算に関し協議を行った。概要以下の通り。【国土・水・環境】一貫性のある水資源管理戦略の導入、水法の施行規則策定、包括的な環境保護法の策定、土地使用権、農地の管理、土地譲与などを協議。【運輸・通信】公共交通の合理化と拡大、事故防止のためのインフラ整備、海洋交通局の能力向上、海洋通信システムの改善、海洋の汚染と安全対策、郵便・電話・インターネットのサービス拡大などが課題とされた 。【財務】歳入・歳出の効率的管理と財務運営、貿易と投資の環境整備、監査・監督の能力向上などを協議。国際協力の業務に関し、全ての開発パートナーとの窓口は、政府及び地方政府の開発プロジェクトの調整を行う国家開発省とする。軍人や政府職員の待遇改善に関し、生活費支援など対策案を協議。【国家開発】人口や天然資源の統計データ収集および開発計画策定の能力向上、経済成長に関する資料センターの創設、GDP算出法の強化、投資機会・貯蓄・融資などの情報提供などの行動計画を承認。【外交】違法な安保理制裁に対する外交・メディアによる断固とした拒絶キャンペーンをレビューし、更なる拒絶強化のための行動計画を策定。アフリカの角地域の安定のために控えめで建設的な貢献を継続する。中東、極東、欧州等諸国との外交関係の拡大計画を承認。【メディア】報道範囲拡大のためのインフラ開発、番組の質の向上、高解像度放送の準備開始、国家情報センターの開設、独立20周年式典の準備および20年間の業績記録のためのシンポジウム開催などを協議。

将来へ向けた2010年の協調努力が来年は更に強化されるべきである:これはデブブ州マイ・ミネ郡における評価会合で、ムスタファ州知事が語ったもの。同会合では以下の報告がなされた。4郡に小学校・高校が新設された。就学児童数が40%増えた。教員の質の向上のための遠隔教育が導入された。灌漑農法および近代農法の導入により農業生産高が向上。マイクロダムでの養殖の導入が良い結果を出した。森林伐採の防止活動、道路改善事業が進展した。最後に、中央方面軍司令官オマール少将が、開発事業における住民と軍人との協調が重要と指摘し、さらなる生活向上への努力を呼びかけた。
<教 育>
サウジアラビアのジェッダに住むエリトリア人コミュニティーが学校を開設:ジェッダのエリトリア総領事館内に、レジェント国際教育学校の協力により、コンピュータ応用、英語、写真、美術の認定コースを持つ学校が、子供および成人向けに開設された。
<保 健>
オロッタ病院の修繕および拡張に関する合意:エリトリアと中国政府の従来の合意に基づき12月28日、アミナ保健大臣、リー中国大使、中国ティアンジン国際経済技術協力社社長により、オロッタ病院の修繕、および心臓手術室、理学療法室、酸素製造所、500m3の地下貯水槽の建設に関する署名式が行われた。施工期間は今後15か月間。中国大使が、この合意は両国間の親善の印であり、中国はエリトリアへの協力を拡大すると強調。
<観 光>
最近発掘された哺乳動物の化石は近代アフリカの動物相の起源を知る助けとなる:デブブ州メンデフェラ郡のアディ・ウェグリは標高2,000mにあり、数十年前に2,500-2,200万年前の堆積岩から、ゾウ科の臼歯の化石が発見されたところで、2010年11月、エリトリア国立博物館とイタリアのフローレンス大学の研究者が共同で、高解像度の衛星写真およびGPS技術を使った調査を行った。この時代は、まだ紅海が現れていないアフリカ大陸とアラビア半島が一つの時代であり、近代アフリカ動物相における“Missing Link”の時代に当たる。この他エリトリアでは、南部紅海州のダナキル低地から百万年前の人類の頭骨などが発見されている。南の観光地(その1):デブブ州セナフェから西へ800m、メテラ山の岩山深く、魅惑的な教会が立っている。その教会の裏手の巨大なサイカモアの木は「聖人の木」と呼ばれており、その12の枝は、1年を巡って順々に実を付ける。同じく教会裏の岩山の誰も近づけない断崖の上に、1400年前、修道院に住む僧がどうやって建てたのか、小さな家が目を引く。山頂へ向かう路傍には古代人の墓が続き、頂上に近づくと沢山の聖人達の骨が待ち受け、そして山頂には、巨大な十字架が、東方のサイム山の麓、スメジャナ平原に存在したと言われる古代都市「メテラ/ベリュ・ケリュ」を向いて立っている。その古代都市は6世紀に建設されたもので、セナフェの町から南東へ数キロ、今のセナフェの町とほぼ同じ規模で、大通りや宮殿、住居跡が残っている。特に目につくのが、キリスト教が入ってくる前に建てられたと思われる高さ5mの石柱で、ギース文字で戦の物語が刻まれている。この古代都市は1868年、フランス人により発見され、1959年、フランス人考古学者フランシス・アンフレイにより発掘された。金細工の首飾りや2-3世紀のローマのコインなどから、海外との交易が盛んだったことが窺える。
<福 祉>
社会福祉の確立には国民の認識が不可欠である:アンセバ、ガシュ・バルカ、中央の各州で開催された評価会合においてサルマ労働・福祉大臣(注:元JICA研修員)が、脆弱者の社会復帰および能力開発プログラムは地域に根差したもので、彼らが自立し社会貢献ができるよう、その効果的な導入への協力を求めた。報告書によると、2010年、ガシュ・バルカおよび中央州の殉職者に対し1.2億ナクファ(6.8億円)および海外のエリトリア人からの寄付600万ナクファ(3,400万円)が支払われた。またアンセバ州の脆弱者700名に対し3,500万ナクファ(2億円)が支払われ、中央州の障害者880名に対し2,400万ナクファ(1.4億円)の無利子ローンが提供され、同様なローンが、ガシュ・バルカ州でも提供された。また2011年計画として、脆弱者支援事業の監督、地域に根差した社会復帰活動の強化、有害な慣習撲滅キャンペーンの実施などを予定。会合では、労働者の安全対策および僻地での就労キャンペーンなどが協議された。サウジアラビアのジェッダに住むエリトリア人の支援:ジェッダのエリトリア人507名が、祖国の620殉職者家族を支援すると約束。389名が、2年間の支援を行い労働福祉大臣から認定証を受理した。
<産 業>
入札公示:エリトリア労働者連盟(NCEW)では、EUの第10欧州開発基金の支援で、車輛および3者(注:労働者、雇用者、政府)対話の強化のための技術支援の調達を行う(注:これは2010年10月公示分の再公示)
(文責:エリトリア国高等教育支援プログラム調整及び援助調整専門家 鶴ア恒雄)
<参照>
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_29122010.pdf
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_01012011.pdf
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【2010年11月】
〜エリトリア情報〜 先週のエリトリア(138)
政府紙ERITREA PROFILE (24 & 27 November 2010)より抜粋

<政 治>
 イサイアス大統領がイエメン訪問から帰国:11月23日帰国した大統領は、3日間のイエメン滞在中、サレ・イエメン大統領他と会談した(注:同時期、ジブチ大統領も滞在)。

<開発一般>
 エリトリア国民は団結と献身で有名 - エジプト人研究者:11月9日付エジプトのアル・アハラム紙に、同紙のエセウィ記者・研究者が、エリトリアの30年間の独立闘争および独立後の開発を支えているのは国民の団結であると紹介。またエリトリアでは、国民の60-70%へ電気・飲料水が供給され、道路は清潔で、マラリア対策なども成功しており、更に女性の社会参加が活発であると述べている。

<インフラ>
 ハベン建設公社の事業:ハベン公社社長のメハリ大佐によると、ハベン建設公社は、現在、中央州内の5カ所で中・高校の建設、ハリベット病院およびオロッタ病院で遠隔教育施設の改築、メンデフェラ看護学校で講堂および食堂を建設中である。同社は2002年の創業。
 排水路の建設および道路修繕がアスマラで進行中:エレトトス中央州インフラ開発局長によると、アスマラのマイ・ティムケット、チェント、バハティ・メスケレムの各区において、2kmの排水路建設、電柱設置、電話線敷設、歩道設置が、ASBECO社により施工された。
 称賛に値する努力:エリトリア試錐公社(ECDC)は井戸掘削、ダム建設、鉱物探査の会社で、社員数105名。これまで全国各地に安全な飲料水を提供しており、1995年から2010年までに大小のダム2000カ所を建設した。最近では、飲料水へのアクセスが75%に達したところ、ビシャおよびアウガロにおける鉱山掘削が主な仕事になっている。使用している試錐機は15年前のもので、スペアパーツを注文するとメーカーが驚くほどである。尚、井戸掘削では事前調査が重要であるが、ガシュ・バルカ州および東部断崖地方では、どこ掘っても水源に当たる。

<教 育>
 ガシュ・バルカ州では女生徒の就学に勢いが付いている:同州基礎教育課長によると、初等・中等学校が各地に建設されたことで遠隔地の子供たちに通学の機会が増え、また親の協力による様々な活動が奏功し、昨年度の女生徒の就学状況は、都市部で51%、郊外部で32%、村落部で20%増加した。他方、村落部においては、女生徒の中学校への進学率が低下しており、緊急にその対策が必要になっている。また遊牧民のための移動教育サービスの導入も重要課題である。同州の学生数は86,000人で、この内女生徒は36,000人。
 入札公示:エリトリア政府は、エリトリア教育セクター開発プログラム(ESDP)に対し、アフリカ開発基金(ADF)から融資を受けたところ、その一部で高校6校の家具調達のための入札を行う。

<保 健>
 保健分野における大幅改善:保健省は、民間ヘルス・センターと政府のそれを統合し、民間ヘルス・センターの医師は、午後5時以降、政府ヘルス・センターで医療サービスを提供する事とした。従来、政府のヘルス・センターにてフルタイムで働いている専門医は、民間のヘルス・センター1カ所で働くことが出来るとする規定が1994-95年制定され、全国で53の民間ヘルス・センター(その64%の34センターはアスマラに集中)が開業していた。これら民間ヘルス・センターの内、48カ所は医師一人のクリニックで、残る5カ所は医師2-3名のポリクリニックであった。問題は、医師一人のクリニックで、医療の質を確保するための医療機材がなく、また単なる検査センターの補助施設となっているのもあった。更に、これら民間ヘルス・センターの医師の90%が超過勤務者であり、民間ヘルス・センターで収入の大部分を得ていた為、通常の政府ヘルス・センターでの勤務を切り詰めるなど影響が出ていた。保健省では、限られた医療機材・品質で営業している民間クリニックを、政府のヘルス・サービス・システムに統合するため、2005年以降、民間クリニックに対する免許の新規発行を中止し、閉鎖への準備をしてきた。今回の改善の目的は、民間ヘルス・センターを廃止するのではなく、民間が提供してきた、設備がなく低品質なサービスを、政府の進歩的な施設における質の高いサービスに置き換えるものである。よって改善策では、民間クリニックで働いていた医師は、政府病院内で、その施設を使って、午後5時以降、政府の統制下で医療サービスを行うことになった。また保健省はコミッティーを創設し、民間クリニックにある医療機材の使途調査および、クリニック医師への指導を行っている。更に、民間クリニックの治療代に関しても調査し、不必要なラボ検査や高価なX線診断料などが判明したところ、保健省ではこれらを是正し、医師に意欲を持たせ且つ市民に公正な料金体系を検討している。
 エリトリア人外科・小児科医の増員:間もなくオロッタ医科・歯科大学から、エリトリア人5名が3年間の外科医(腎臓外科)コースを、4名が2年間の小児科医コースを修了し専門医となる。これは2009年12月卒の一期生、医師31名および専門医8名、に続くものである。

<水・環境>
 節水の呼び掛け:メブラフツ国土・水・環境省水資源局長が、メディアとのインタビューにおいて、水管理の法令に則り節水に努めるよう国民に呼び掛けた。政府の方針は、包括的水管理の実施により社会経済開発に寄与するものであり、最近は過度の浸食と連続した旱魃により、地下水資源が減少し、土地の肥沃度及び生産性も低下しているところ、現在実施中の保水施設の建設に大きな期待が寄せられていると述べた。尚、水資源局の業務は、表流水保全、地下水の涵養、節水の実施、汚染の予防、植林などである。現在国民の78%には飲料水が行き渡っている。

<観 光>
 ゲルグスム・ビーチ・ホテルが改装中:この観光省所有のマッサワのホテルは、現在600万ナクファ(3,400万円)で改装中で、従来使われていなかった45室の改装、90室にエアコン、電話、TVなどの設置が行われている。このホテルはベッド数180で、今年は海水浴客など12,000人が利用した。またホテルでは、周辺の海岸の清掃運動も実施している。

<福 祉>
 エリトリア不信症・ダウン症候群協会の発会式が行われた:11月25日、エリトリア婦人連合会館で開催された発会式において、サルマ労働福祉大臣(注:元JICA研修員)が、政府は、障害者中心の政策を推進しており、知的障害の子供達に対しても健常児と同じ愛と哀れみをかけてやるべきで、彼等が生産的になれるよう国民に協力を求めた。参加者は、社会に対し間違った古い慣習を止め、これら不信症・ダウン症候群の犠牲者に対する貢献を呼びかけた。この会合では5名の同協会執行委員が選出された。

<その他>
 エリトリア自転車競技チームが2010ルワンダ・ツアーで連戦連勝:11月23日の第7区155.5kmではナトナエル選手およびダニエル選手が1、2位を獲得。ナトナエル選手はBest Young Rider賞およびKing of Mountain賞も受賞した。また11月25日最終日の120km区間では、フレカルシ選手が1位、ダニエル選手が3位となった。よって総合ではエリトリアが優勝。2位は南アフリカ。
 第8回ヨーロッパ映画週間の案内 - EU:アスマラは11月27日〜12月3日、マッサワは11月10-11日、ケレンおよびデケムハレは11月13-14日上映の予定。
 カタールでエリトリア祭が開催:11月25-27日、第2回エリトリア祭がアブダッラPFDJ組織局長により開会された。会期中はエリトリアの文化・生活・歴史の展示、および青年大会、セミナーなどが予定されている。開会式にはカタール文化相も出席。

(文責:エリトリア国高等教育支援プログラム調整及び援助調整専門家 鶴ア恒雄)
<参照>
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_24112010.pdf
http://74.63.78.28/Oct-10/eritrea_profile_27112010.pdf
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